J-Quants のプランは、価格だけ見ても選べません。「何を取りたいか」で入口が決まり、しかもアドオンには付けられる条件があります。
- 分足・ティックのアドオンは Free プランには付けられません
- 分足・ティックを触る最小構成は Light 1,650円+アドオン 5,500円=月7,150円
- ティックの期間はベースプランに関係なく過去2年で固定です
- CSV のファイルダウンロードは Light 以上(取引カレンダーだけ Free でも可)
- Premium の期間上限が V2 で「無制限」から「20年」になりました
まず、いちばん引っかかるところ
「分足・ティックのアドオンが月5,500円」という数字だけが一人歩きしていますが、アドオンはベースプランの上に足すものです。そしてFree プランにはアドオンを付けられません。
分足・ティックを触るための最小構成は、Light(1,650円)+ アドオン(5,500円)= 月7,150円です。「無料で分足が取れる」と思って始めると、最初の段階で止まります。
ベースプランの比較
| プラン | 月額(税込) | 取得できる期間 | 上限 (req/分) | CSV ダウンロード | アドオン 追加 |
|---|---|---|---|---|---|
| Free | 0円 | 直近12週間を除く2年 | 5 | 不可 | 不可 |
| Light | 1,650円 | 5年 | 60 | 可 | 可 |
| Standard | 3,300円 | 10年 | 120 | 可 | 可 |
| Premium | 16,500円 | 20年(最長) | 500 | 可 | 可 |
Free の「直近12週間を除く」が効きます。当日どころか約3か月前までのデータしか返らないので、使い方を覚えるには十分でも、日々の検証を回すには足りません。
プランで分かれる主なデータ
| データ | Free | Light | Standard | Premium |
|---|---|---|---|---|
| 株価四本値(日通し) | ○ | ○ | ○ | ○ |
| バリュエーション指標 | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 財務情報(サマリー) | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 取引カレンダー | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 投資部門別情報 | - | ○ | ○ | ○ |
| TOPIX四本値 | - | ○ | ○ | ○ |
| 指数四本値 | - | - | ○ | ○ |
| 信用取引週末残高 | - | - | ○ | ○ |
| 業種別空売り比率/空売り残高報告 | - | - | ○ | ○ |
| 日経225オプション四本値 | - | - | ○ | ○ |
| 大株主・政策保有・大量保有(EDINET) | - | - | ○ | ○ |
| 財務諸表(BS/PL/CF) | - | - | - | ○ |
| 配当金情報 | - | - | - | ○ |
| 売買内訳データ | - | - | - | ○ |
| 前場四本値 | - | - | - | ○ |
| 先物・オプション四本値 | - | - | - | ○ |
アドオン
| アドオン | 月額(税込) | 期間 | 中身 |
|---|---|---|---|
| 株価 分足・ティック | 5,500円 | 2年(ベースプランに関係なく固定) | 分足API・ティックCSV。60/分の専用枠 |
| TDnet/適時開示情報 | 11,000円 | 5年 | 適時開示のインデックスとファイル。100/分の専用枠 |
どちらも Light 以上に追加できます(Free には付きません)。アドオン用の API には、ベースプランとは独立した専用枠のレートリミットが適用されます。
ティックの期間は、ベースプランが Premium でも2年です。「Premium にすれば20年分のティックが取れる」ということはありません。長期の検証は日足で、細かい検証は直近2年で——という分担になります。
用途から選ぶ
| やりたいこと | 必要なプラン | 理由 |
|---|---|---|
| 日足でテクニカルの売買ルールを試したい | Light(1,650円) | Free は12週間遅れで CSV も落とせない。試すだけなら Free、続けるなら Light |
| 分足・ティックで検証したい | Light + アドオン(7,150円) | これが分足・ティックを触れる最小の構成 |
| 信用残・空売りも見たい | Standard(3,300円) | 信用取引週末残高・業種別空売り比率・空売り残高報告・指数四本値が入る |
| 財務諸表やファクターを使いたい | Premium(16,500円) | BS/PL/CF・配当金・売買内訳・前場四本値は Premium だけ |
| 20年の長期で検証したい | Premium(16,500円) | ただしV2 で上限が20年になった。それより前は取れない |
契約する前に確かめておくこと
- 本当に分足・ティックが要るのか。日足で足りる検証なら Light だけで済み、月5,500円が浮きます
- 20年より前まで遡るつもりがあるか。V2 で Premium の上限が20年になったので、それ以前は取れません
- 支払い方法。有償プランはクレジットカードのみです
- 解約の扱い。いつでも解約できますが、請求期間の終了時に解約となり、日割りの返金はありません
契約したら最初に叩くもの
プランやアドオンがちゃんと効いているかは、1銘柄1日で確かめられます。403 が返るなら、契約が足りていないか、Free にアドオンを付けようとしています。
import requests
API_KEY = "..."
# いまの契約で分足が取れるかを、1銘柄1日だけで確かめる
r = requests.get(
"https://api.jquants.com/v2/equities/bars/minute",
params={"code": "8697", "date": "2026-09-18"},
headers={"x-api-key": API_KEY},
)
print(r.status_code)
# 200 → アドオンが効いている
# 403 → 契約に含まれていない(アドオン未契約、またはベースが Free)大量に取るときは API を叩かない
公式も明言していますが、多数銘柄・長期間のデータは API の連続取得ではなくCSV のファイルダウンロードを使うことが推奨されています。数千銘柄規模の日足を毎営業日取るような用途でも同じです。
- ファイルダウンロードは Light プラン以上(取引カレンダーのみ Free でも可)
- ファイルは gzip 形式。ティックは解凍すると数GBになることがあります
- CSV でも調整済み株価は提供されません。分割・併合の調整は自分で計算します
- ティックの CSV は全銘柄一括で、銘柄別の分割や指定銘柄だけのダウンロードには対応していません
最後の1点が、日本株でティックを扱うときにいちばん効いてきます。1銘柄を見たいだけでも、全銘柄のファイルを落として自分で分けることになるからです。この話は別の記事で、実際に落として測った数字と一緒に書きます。
まとめ
- 分足・ティックを触りたいなら、月7,150円(Light+アドオン)が入口
- Free は12週間遅れ・CSV不可・アドオン不可。練習用と割り切る
- ティックは2年固定。長期は日足でやる
- 財務諸表・配当・売買内訳が要るなら Premium まで上がる
- 大量取得は API ではなく CSV
この記事の出どころ
- 情報源:J-Quants 公式サイトの料金プラン・料金比較表、および公式ドキュメント(株価分足/株価ティック/ファイルダウンロード/レートリミットについて)とFAQ
- 参照日:2026年9月20日
- この記事の性格:公式に公開されている情報の整理です。実際に契約して測った数字は含みません
- 注意:料金とプランの内容は変更されることがあります。契約前に必ず公式でご確認ください